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解説

（取得条項付株式の取得に関する通知）
　取得条項付株式とは、一定の事由が生じたことを条件として、会社が株主の同意なしに強制的に株式を取得することができる旨の定めのある株式のことをいう（会社法第２条第１９号）。
定款において、取得条項付株式の内容として、一定の事由が生じた日に株式会社がその株式を取得する旨及びその事由が定められている場合、会社は、当該事由が生じた後遅滞なく、取得条項付株式の株主及びその登録株式質権者に対して、当該事由が生じた旨を通知しなければならない（会社法第１７０条第３項）。
　また、定款において、取得条項付株式の内容として、会社が別に定める日（取締役会において定める日など）が到来したことを取得事由と定めた場合（会社法第１０７条第２項第３号ロ）には、当該「会社が別に定める日」の２週間前までに、取得条項付株式の株主及びその登録株式質権者に対して、当該「会社が別に定める日」を通知しなければならない（会社法第１６８条第２項）。
　いずれの場合も、通知は公告に代えることができる（会社法第１７０条第４項、同法第１６８条第３項）。