非上場株式の売却を成功させるためには、いかに当該株式の買取りに興味を示してくれる発行会社以外の第三者の買手を見つけることができるかが、最終的に発行会社に譲渡するにしても、そのまま当該第三者に譲渡するにしても、いずれにしても重要となります。そして、最適な買手を見つけるためには、買手となり得る者の情報を最も豊富に有し、それらと実績に基づく関係を築いている専門家に相談することが必須です。
また、売手と買手との間で売却価格の折り合いがつかない場合には、裁判所に売買価格決定の申立てをすることができ、この手続きで裁判所が決定する売買価格は、非上場会社の株主が発行会社側に買取りを打診した際の発行会社側買取金額とは比較にならないほどの高額であり、また、第三者買受人が受諾するであろう買取金額よりも遥かに高額になることが一般です。したがって、裁判所が決定する価格がどの程度の価格レンジになるかを正確に把握した上で、現実的な売買価格を見極め、当該価格で売却できるように様々な角度から価格交渉を行うことが重要です。
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