非上場株式には市場価格がないため、まず「評価」を行い、その結果を基に当事者で価格交渉を行います。評価方法は大きくインカム・アプローチ/マーケット・アプローチ/ネットアセット・アプローチの3体系に分かれ、各体系の中にも複数の手法があります。評価結果は手法により大きく異なり、10倍以上の差が出ることもあります。
主な評価体系と代表例
- インカム・アプローチ:将来の収益・キャッシュフローを基に評価(DCF法、収益還元法、配当還元法、APV法、残余利益法 など)。
- マーケット・アプローチ:上場同業他社の株価や取引事例との比較(市場株価法、取引事例法、類似企業比較法、類似取引比較法 など)。ただし小規模な非上場会社では採用例は多くありません。
- ネットアセット・アプローチ:純資産(資産・負債)を基に評価(時価純資産法〔再調達時価/清算処分時価〕、簿価純資産法 など)。
どの方法を使うか(単独・併用・折衷)は一律ではなく、事業の継続可否や資産内容、配当実績、株主構成、支配力の有無など個別事情に応じて選択・組み合わせます(単独法/併用法/折衷法)。この判断は裁判例で示された規範に基づき、少数株主のケースでも配当還元法に限らず状況に応じた複数手法が採用され得ます。
0120-038-807